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インクジェットプライマーインクを使ったプリントメディアの検証(ステンレス編)

インクジェットプライマーインクを使ったプリントメディアの検証(ステンレス編)

インクジェットプライマーインクを使ったプリントメディアの検証!(ステンレス編)

何日にわたって、インクジェットプライマーインクを使い、どんな素材に適し密着は良いのか?問題点はあるのか?などなどを探ってみます。

もちろん、ジグメイクからもプライマー(手塗、スプレーなど)は商品化しているので、今後はインクジェットプライマーインクとジグメイクプライマー(トレンナーシリーズ)との違いも比べていきます。

まずは簡単にインクジェットプライマーインクについてふれておきます。

UVインクは全ての商材メディアに密着するものではありません。密着の悪い場合プライマーが接着剤の役割をして商材メディアとUVインクを密着させてくれます。

そんなプライマーをインクジェットプライマーインクは、インクジェット方式でインクヘッドから自動でプライマーを必要な画素にだけ塗布してくれる大変便利な機能なのです!

 

今回使うインクジェットプライマーは、ミマキエンジニアリング社のIJプライマーを使ってプリントしてみることにします。ミマキさんのIJプライマーは5年ほど前に金属に使ったことがありますが、良い効果があったと記憶しています。プライマーは金属に対しては適合する樹脂が多いので、密着しやすい素材です。

 

インクジェットプリンター:UJF-3042
IJプライマー:IJ Primer PR-100(SPC-0731)
プリントメディア:ステンレス430  1.5mm
剥離テープ:ニチバン CT1835

全てのメディアに脱脂処理後(ダッシアース)にプリントを施しています。

① IJプライマーなし

② IJプライマー画素全体

③ IJプライマー有効画素

以上内容でプリントしてみました。

 

まずは、①IJプライマーなしをテープ剥離してみます。

以下の結果で、テープで簡単に剥がれてしまいます。

②IJプライマーインクあり[画素全体]

3か所にIJプライマー+インクでプリントしています。

下からプライマー印刷濃度 20%、60%、100%でプリントしています。

テープ剥離しましたが、濃度20%のg、k、mの一部が剥離していますが、濃度60%以上は問題なく密着しています。
この状態を数週間置いてみて、再度テープ剥離してみたいと思います。

③IJプライマーインクあり[有効画素]

3か所にIJプライマー+インクでプリントしています。

下からプライマー印刷濃度 20%、60%、100%でプリントしています。

この様に、印刷濃度20%ではテープ剥離してしまいました。60%以上は、右手のテープを見ていただければ分かるよう、
プリントふち部分が剥離していますが、RIPの設定orプリントデータの作り方次第で解決できることだと思います。

 

以上で、ステンレスを検証しましたが、IJプライマーはステンレスには十分使えるプライマーでした!

次回のアルミ編は非常に難しいメディアになります。アルミ編ではA1050とA5052で検証してみます。

 

【ガラス編につづく】

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